後天性血友病Aとは関連のない疾患・症状で搬送された場合

 後天性血友病Aは急性疾患であり、入院加療により寛解した症例が、免疫抑制療法を継続、減量、中止する間、外来に通院する。したがって、再発、再燃時を除き、外来通院中の後天性血友病A症例は基本的に寛解状態である。外来通院中の後天性血友病A症例が何らかの疾患・症状で搬送された場合、APTTに変化がなければ、搬送の原因となった疾患の治療を通常通り実施すれば良い。APTTの延長が認められる場合は、再度FVIII活性とFVIIIインヒビターの測定を実施し、再発、再燃であれば、後天性血友病Aの治療を再開、強化する。